プロダクトデザインの定義

プロダクトデザインの定義

「何を以てプロダクトデザインとするか」については、これまで十分な議論や研究はなされておらず、確立した定義は存在しないと思われる。しかしながら、アーカイブを推進していくためには、プロダクトデザインに該当するものの範囲を定めることが不可欠である。したがって、今後の調査によって変容していくことを前提としつつ、本事業においては暫定的にプロダクトデザインを以下の通り定義した。

対象となるプロダクトが、以下の絶対条件(2項目)をいずれも満たし、選択条件より1項目以上に該当する場合、それをプロダクトデザインの対象とする。

【絶対条件】プロダクトデザインにおける必要条件

A 量産を目的として製造されている
B 近代以降に使用、製造された生活用品 (近代以降:19世紀後半以降、ロンドン万博、モリス、明治維新を目安とする)

【選択条件】必ず1項目以上に該当しなければならない条件

C デザイン史上、重要なクリエーターが携わっている
D 優れた製造社(者)による製品である
E フォルム(形状)が優れている(美しい、独自性がある、革新的であるなど)
F 革新的な素材が用いられている(素材の転換点にあたる製品)
G 製造技術において革新性がある(技術的転換点にあたる製品)
H ある時代を切り拓くような貢献をした機能を有する(エポック)
I 利用方法、使用方法の転換点にあたる
J 経済性や流通性能において革新をもたらした
K 後世に与えた影響が大きい(技術の普及、一般化において転換期にあたる製品)
L 後世に与えた影響が大きい製品(デザイン)の影響を受けて生産された
M 開発背景にあるデザイン思想が特筆に値する
N 初号製品