活動内容

シンポジウム 日本のデザイン資源を考える

本事業は、文化庁が多岐にわたるデザイン資料のなかから、グラフィック・デザイン分野を京都工芸繊維大学美術工芸資料館に、プロダクト・デザイン分野を武蔵野美術大学美術館・図書館に、ファッション・デザイン分野を文化学園大学和装文化研究所にそれぞれ拠点として委託し、各分野の現状調査、分析、課題の共有及び解決へのネットワークづくり等を目的として平成27年度より3年間にわたり実施してきた。

歴史的・文化的価値のある貴重な文化関係資料が散逸・消失することを危惧し、近年各種の文化関係資料のアーカイブを構築する動きが活発になってきている。デザイン資料もまたこの例に漏れないが、これらアーカイブ資料の保存・活用や情報共有についての望ましい仕組みは、いまだ定まっているとは言えない。

本シンポジウムでは、本事業最終年度の締めくくりとして、各分野の中核拠点3機関が3年間の活動成果を報告するとともに、文化資料のアーカイブに造詣の深い有識者をゲストに迎え、我が国のデザイン資源の現状や課題について討議し、デザイン・アーカイブの今後について考える機会となった。

日時:平成30年1月20日(土)
シンポジウム 13:30~18:00
情報交換会  18:30~
会場:文化学園大学 A館20階 A201講堂
主催:文化庁委託事業 アーカイブ中核拠点形成モデル事業
[構成機関 京都工芸繊維大学 文化学園大学 武蔵野美術大学]

プログラム
13:00-13:30  受付
13:30-13:35  文化庁あいさつ 林洋子(文化庁文化部 芸術文化調査官)
13:35-13:45  本事業について 並木誠士(京都工芸繊維大学 教授)

[第一部] 各中核拠点からの活動成果報告
13:45-15:30
グラフィック・デザイン分野 平芳幸浩(京都工芸繊維大学 准教授)
プロダクト・デザイン分野  田中正之(武蔵野美術大学 教授)
ファッション・デザイン分野 田中直人(文化学園大学 准教授)

[第二部] デザイン・アーカイブの現状と課題
15:50-17:50  ディスカッション、質疑応答
モデレーター:平芳幸浩(京都工芸繊維大学 准教授)
登壇者:植木啓子(大阪新美術館建設準備室 主任学芸員)
    中川麻子(大妻女子大学 准教授)
    渡部葉子(慶應義塾大学 教授)
    田中正之(武蔵野美術大学 教授)
    近藤尚子(文化学園大学 教授)

17:50-18:00  全体のまとめ  並木誠士(京都工芸繊維大学 教授)

18:30-  情報交換会(事前申込制)
会場:文化学園大学 C館20階 スペース21

シンポジウム記録集

20180120_Symposium-Report.pdf